■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■
■■    中国茶豆知識! テーマ『ティーは中国語?』   ■■
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

茶は中国原産。
ですので、時代はそれぞれ異なりますが世界各地に中国から伝わりました。
日本は古くから中国との交流があったため古い時代に茶が伝わりました。
正確には解っていませんが、既に奈良時代には茶は日本に存在したといわれています。
ご存知の通り日本で茶は「チャ」と発音されます。
また、東ヨーロッパ以東の中東・インド・ロシアなどの地域では多少の違いは有りますが、

「チャイ」「チャーイ」

などと呼ばれます。


一方、欧米では殆どの地域で

「ティ」や「テ」

などと発音されます。
実はこの呼び名の違いも全て中国語に由来しているのです。

一般的に中国語と呼ばれる北京語では

「チャア」

と発音します。
中国から陸続きの地域にはシルクロードなどを経由して茶と共に「チャア」という発音が伝わったことを表しています。
一方、大航海時代に茶に目を付けたヨーロッパ人は中国から茶の輸入をはじめ、ヨーロッパでは中国の茶が大ブームとなります。
(ご存知の方もいらっしゃると思いますが、紅茶も起源は中国です。)

その時ヨーロッパへ向けて茶を搬出した港が福建省の厦門(アモイ)です。中国の方言の1つ、福建語では茶を

「テー」

と発音します。

欧米で発音される「ティ」や「テ」は、福建語がそのまま“外来語”として定着したものです。
欧米には「ティ」や「テ」だけでなく、紅茶の等級を表す

「スーチョン」や「ペコー」

も福建語がそのまま残っている語句です。

その後の欧米では茶はコーヒーにとって代わられ、イギリスにのみ紅茶が深く残りました。
インド紅茶が中心の現在でも、祁門(キーマン)やてん紅(ユンナン)や正山小種(ラプサンスーチョン)などはイギリスで人気の銘柄です。

その後ブームになりすぎた茶を巡って戦争の火種にまでなってしまうのですが、その話はまた改めて!


◆イギリスでも人気の中国紅茶

◎祁門紅茶 キーマン(→世界三大紅茶のひとつ)
https://www.chachanet.com/product/29

◎正山小種 ラプサンスーチョン(→王室のアフタヌーンティーの定番として有名)
https://www.chachanet.com/product/30

◎てん紅 ユンナン(→ゴールデンティップを数多く含むまろやかティー)
https://www.chachanet.com/product/31

 
===================================================================================
中国茶豆知識! テーマ『ティーは中国語?』いかがでしたか?

我々東洋人は欧米からの“外来語”に日々囲まれていますが、ことお茶に関しては欧米に茶産地が無いだけに中国からの“外来語”が多いのは大変興味深い事柄です。

やはりモノは何であれ、そのモノが生まれたところの名称が後々まで残っていくことは、古今東西変わらないということの証明のような話でもあります。
===================================================================================