“広義”で中国茶と呼ばれるものには『中国茶6大分類』に含まれないものがあります。
これらのお茶には茶葉は含まれていませんが(一部例外あり) 、●●茶と呼ばれて中国でも親しまれています。
そんな“広義”で中国茶と呼ばれるものに今回はスポットライトを当ててみたいと思います。

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■■   中国茶豆知識! テーマ『花茶と茶外茶』     ■■
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本来“茶葉”や“お茶”とは学名『カメリアシネンシス』と呼ばれるツバキ科の植物の葉のことを指します。
本来はこれだけがほんとの『お茶っぱ』です。
日本の緑茶ももちろんこの『カメリアシネンシス』の葉で作られたものです。
中国茶では『カメリアシネンシス』のお茶の分類をVol.5でご紹介した『中国茶6大分類』として区分しています。


ところが、世の中には『カメリアシネンシス』の葉でないものにも“茶葉”や“お茶”という名称で呼ばれるものが多数存在します。
これらを『茶外茶』と呼びます。

実は日本にも茶外茶がたくさんあります。
どくだみ茶・麦茶・昆布茶・玄米茶・センナ茶・ルイボスティー・黒豆茶

中国では以下のようなお茶が茶外茶です。
杜仲茶・甜茶・苦丁茶・菊花茶・まいかい花茶 など

『カメリアシネンシス』にはカフェインが含有されていますが、茶外茶は『カメリアシネンシス』ではありませんのでノンカフェインです。

『カメリアシネンシス』は世の中に存在する数少ないカフェイン含有植物の1つです。
カフェインのある・なしでお茶を見ていくのが本物のお茶(カメリアシネンシス)か茶外茶かを見分けるポイントになります。

是非覚えておいてください。

茶外茶の中で花を使用したものを特に『花茶』と呼んでいます。


■花茶について
ひと口に花茶と言っても実は以下の3分類の分かれています。

●花茶の中の分類●
1.花そのものを利用したお茶(ノンカフェイン)
(例)菊花茶・まいかい花茶・桂花茶 等
2.花の香りを付けたお茶(カフェイン有り)
(例)ジャスミン茶・桂花烏龍 等
3.茶葉と花を糸で結び合わせた工芸茶(カフェイン有り)

花茶の中にはカフェインを含むものが有ります。
1は花だけで作られますからノンカフェインですが、2は『カメリアシネンシス』の茶葉に香りをつけるもの、
3は花と『カメリアシネンシス』の茶葉を糸で結ぶもの、ですのでカフェインを含んでいます。


■茶外茶について
中国における茶外茶は健康茶として飲まれているケースが多いのが実態です。
茶外茶(花茶を除く)は完全にノンカフェインです。

私個人としては健康茶として味や効果に対する期待度などを平均すると杜仲茶が一番お奨めできますね。
就寝前にも気軽に飲める健康茶としてご活用頂ければ大変価値があると思います。

◆杜仲茶
https://chachanet.ocnk.net/product/49

なお、杜仲茶や甜茶は『カメリアシネンシス』と思われている方も多いようですが茶外茶です。

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中国茶豆知識! テーマ『花茶と茶外茶』いかがでしたか?

今回はあまり具体的に記載しませんでしたが、中国の茶外茶の種類は驚くほど多く、
ちょっと紹介するのに戸惑う程のゲテモノチック(!?)なものまであります。
全く奥の深い中国茶の世界の1つのカテゴリーとして見逃せない部分です。
茶外茶については機会を見てまた改めてご紹介したいと思います。
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