第1回のテーマはご質問の多い『カフェイン』についてです。

『○○茶にはカフェインは入っていますか?』
『ジャスミン茶はノンカフェインですか?』
『カフェインの少ないお茶はどれですか?』

こんな疑問をお持ちのあなた!ここで一気にカフェインについての疑問を解決してください!


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■■        中国茶豆知識! テーマ『カフェイン』         ■■
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お茶とカフェインの関係をお話しする前にカフェインとは何ぞや!?というところから。


■カフェインとは?

天然カフェインの大半はコーヒー・茶・カカオの木から採れるもの。
(コーラの原料であるコーラ木にもカフェインを含みますが、実際にコーラに含まれるカフェインの殆どはコーヒーから抽出したものだそうです。)
コーヒーから学術的に研究された経緯により、カフェインという名称となりました。

茶の木から採れる茶葉にはご存知の通りカフェインが含まれていますが、そもそも茶葉とは・茶の木とは何なのか、を解説しなくてはなりません。


■茶葉とは?

茶葉とは学名『カメリアシネンシス』という正真正銘のお茶の葉のことです。日本茶・紅茶・烏龍茶などがこれに当たります。

しかし一方で世の中には『カメリアシネンシス』ではないのに『茶』と呼ばれるものが多数存在します。

麦茶・どくだみ茶・甜茶・杜仲茶・ハーブティー・ルイボスティーなどがそれに当たります。
これらは『カメリアシネンシス』を含んでいないのでノンカフェインです。

良く間違えられがちなのがジャスミン茶です。
ジャスミン茶は緑茶(一部烏龍茶も有り)の茶葉にジャスミンの花で香り付けするお茶ですから、花茶といってもカフェインはたっぷり!です。

『寝る前にジャスミン茶を飲むと落ち着いてよく眠れる!』

という方の話をよく耳にするのですが、これは気分の問題なのでしょうか?
カフェインの作用という観点から言うと???ということになります。


■カフェインの作用

カフェインは覚醒作用(眠気を覚ます)ばかりが取り上げられがちですが、我々が日常何気なく口にするお茶やコーヒーには、実は体に有益な様々な
作用があります。

1.気管支拡張効果
2.強心作用
3.利尿作用
4.疲労を軽減
5.運動能力向上
6.ストレス緩和

特に疲労軽減・運動能力向上・ストレス緩和などは日々の生活に直結していますので、日々の活力ある日常生活をサポートしてくれる
有難い作用ですね。


■カフェイン摂取の注意点

日常の疲労軽減やストレス緩和に有効であるのと対照的に、睡眠を覚醒してしまうデメリットはご存知の通りです。

また、妊娠中にカフェインを避ける理由をご存知でしょうか?
実はカフェインが胎児・乳児に悪影響を及ぼすという明確な証明はされていません。
ただ、成人が飲んだその日のうちにカフェインを尿と一緒に排出するのに対し、胎児・乳児は代謝機能が未完成の為、
成人の約30倍の時間を要します。
(月齢8ヶ月程で成人と同等となります。)
妊娠中・授乳中の方で不安な方は避けた方が良いと思います。ンカフェインのお茶を飲みましょう。


■カフェインの少ないお茶は?

簡単に言えば、生育期間の浅い茶葉ほどカフェインは多量に含んでいます。芽や若葉を利用するお茶。
ちょっと中国茶に詳しい方はピンと来たと思います。そうです!
緑茶や白茶は芽や若葉を多用しますのでカフェインも多量に含みます。

緑茶は高級茶になればなるほど新芽を使いますから、高級茶はカフェインをたくさん含むというわけです。

反対に、お馴染みの烏龍茶(青茶)は生育した茶葉を使いますので、緑茶や白茶に比較してカフェインが少なくなります。

また、調べ方にも拠るようですが、カフェイン量としてはお茶よりコーヒーの方が多くなります。
これはお茶のカフェインは1杯目は強く、2杯目以降が激減するのに対してコーヒーはドリップしたものを均等に飲みますので何杯目でも均等に
カフェインを含むことも総摂取量を上げることに繋がります。

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中国茶豆知識! テーマ『カフェイン』 いかがでしたか?
カフェインは嫌われがちな成分ですが、今回ご紹介したことを参考に
ご自分に有益な作用を生かした摂取を試されてみてはいかがでしょうか?
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